2011年09月01日

小説感想:ログ・ホライズン3 ゲームの終わり【上】

Web小説から書籍化した、橙乃ままれが描く異世界冒険大河小説。
MMORPG<エルダー・テイル>の世界に取り込まれたプレイヤー達は、シロエの策謀によって<円卓会議>を設立、アキバの街の自治を確立した。
そんなシロエ達に対して、大地人の統治者である<自由都市同盟イースタル>の領主達から招待状が届く。
一方でミノリとトウヤを含む新人プレイヤーはダンジョンの攻略方法を学ぶ為、保護者役のプレイヤーと共にザントリーフ地方へと“合宿”に赴く。
宮廷で交渉と情報収集を行うシロエ達と、ダンジョンで本当のパーティ戦闘を学ぶミノリ達。
二つの戦場においてミノリ達には想定外の襲撃が、シロエ達には今までの前提を覆す恐るべき情報が齎される。

現在第3巻、以下続刊。
「小説家になろう」にてWeb版も公開中
前巻までの感想はこちら
1〜2巻

以下、ネタバレを含む感想

 二つの戦場で描かれる別種の闘争に、シロエを擁する<円卓会議>とミノリ達新人パーティが挑む。
ミノリ達新人5人で構成されたパーティはダンジョン<ラグランダの社>の手荒い歓迎に苦戦する。
レベル的には攻略可能なはずのダンジョンで、何故か苦戦する新人達が辛勝と撤退を繰り返す中、遂にミノリがその原因に辿り着く。
特技にしろ魔法にしろ膨大なデータが存在する以上、他の職業の特徴など新人プレイヤーが把握しきれるものではない。
故に連携が噛み合わず、互いの能力を制限し合ってしまう。
必要なのは互いの理解と、簡単にでも意思を伝え合う事。それによって役割をこなす事が可能になる。
それが出来て初めて、5人の冒険者が1つの「仲間たち」(パーティ)となった。

 一方シロエ達<円卓会議>の使節団が挑むのは、NPCから<大地人>へと変わった<自由都市同盟イースタル>の領主達との交渉と情報収集。
アキバの<冒険者>の圧倒的戦力と技術を取り込もうとする領主達と、ゲームから異世界となった<エルダーテイル>と大地人の情報を引き出そうとする<円卓会議>の使節団。
その中で“狂戦士”クラスティは『耐久度が高くて使い減りのしない防御用の盾』と評する“ぐうたら姫”レイネシアと出会う。
いくらなんでも、15歳の乙女に向かってその表現は酷いのではないだろうか?
そしてシロエは“ミラルレイクの賢者”リ=ガンとの接触によって<森羅変転>(ワールド・フラクション)<魂魄理論>(スピリット・メモリー)という貴重な情報を得る。
そしてシロエは旧世界とこの世界の関係の一旦と、今までの前提を覆す“死のデメリット”に辿り着く。

 そして巻末、新人の合宿を襲うモンスターの群。
ザントリーフ地方を襲う20000のモンスターとういう危機に、“狂戦士”と“ぐうたら姫”が1200の<冒険者>を率いて立ち上がる。
大規模戦闘が始めて描かれる、来月の4巻を楽しみにしたい。
posted by 蒼炎刃風 at 23:59| Comment(0) | 小説感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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